蒸し暑い午後三時
いつの間にか寝落ちしていた。
時計を見ると午後三時。
起きもまだしゃっきりとしない頭を無理やり動かし、自分の寝室から茶の間へ体をひきずるように動かす。
廊下と茶の間の段差に足をとられそうになりながら、茶の間のイスへと落ちるように座る。
イスに座り真正面に見える庭に目を向けると、暑そうな外の光景がぼんやりとだけ見えた。
しばらくイスに座っていれば頭が起きるだろうとジーと外の景色を見ていた。
が、暑さのせいなのかボーとした状態がいつまでも続いたので「仕方ない」と、無理にやる気をだし母から言われていた洗濯物を取り込むことにした。
サンダルを履いて外へ出ると思っていたよりも暑くはなかった。
風が吹き、むしろ部屋の中よりも涼しく、火照っていた体にはちょうどよかった。
洗濯物を取り込んでいてようやく頭が冴え始めた。
その後は残っていた家の手伝いをテンポよく終わらせていった。
時間を見るとすでに三時四十分を回っていた。
一息つこうと茶の間へ向かうと、置いてあったスマホのLINEに母からの連絡が着た。
「お米三合研いでおいてください」とのこと。
朝いっておいてくれれば早くにやっておいたのに。
と愚痴りながら、早く休憩するため米を研ぐのだった。